【Power Apps】Power Apps ポータルとは?特徴やライセンスについて解説

目次
こんにちは、MS開発部の市川です。
皆様は、Power Apps ポータルをご存じでしょうか? Power Appsにはキャンバスアプリやモデル駆動型アプリ、ポータルなどの形式があります。
今回はその中でもポータルについて、
- Power Apps ポータルとはどんなものなのか?
- Power Apps ポータルはどのように活用することができるのか?
Power Apps ポータルとは
Power Apps ポータルとは、 デフォルトで用意された機能(フォームやビュー)を組み合わせることで、 組織内外のユーザーへ公開することができるWebサイトを簡単に作成できるサービスのことです。
他のPower Apps アプリケーション(キャンバスアプリ・モデル駆動型アプリ)と同様に、
ローコードで作成できるので、ページやコンテンツの作成を簡単に行うことができます。
Power Apps ポータルの特徴
Power Apps ポータル の特徴について3つご紹介したいと思います。
組織内外に公開可能なウェブサイトを構築・管理可能
Power Apps ポータルでは、 組織内外に公開できるウェブサイトを構築したり管理したりすることが可能です。
ポータルを作成することで、Webサイトを作成することができ、 ポータルを使用することで、外部の人もDataverseを利用することができます。
※Dataverseとは、Microsoftが提供するビジネスアプリケーションデータを格納できる、 クラウドベースのストレージスペースのことです。(旧称 Common Data Service) 引用元:【Power Apps】「QRコードを利用した備品管理」のご紹介
またポータル作成時には様々なフォーマットを利用することが可能なので、 組織外の一般ユーザーに向けてデータを公開したり、 組織内のユーザーに限定的にデータを公開したりもできます。
更に高度なウェブサイトの管理をしたい場合も、ポータル管理アプリを使用することで可能となります。
アクセス権限の設定が可能
Power Apps ポータルでは、アクセス権限の設定が可能です。 既にPower Apps のキャンバスアプリやモデル駆動型アプリなどで利用しているDataverseのデータを共有することができます。
Power Apps ポータルではアクセス権限の設定をすることができます。
アクセス権限の設定方法は2種類あります。
- ウェブページごとにアクセス権限を付与
- データごとにアクセス権限を付与
ウェブページごとにアクセス権限を付与
ウェブページごとにアクセス権限を付与することで、 一般ユーザーと会員ユーザー、管理者ユーザーなどユーザーを分類し、 そのユーザーに適したページにアクセスさせることができます。
データごとにアクセス権限を付与
データごとにアクセス権限を付与することで、マスタデータは閲覧だけ可能、 他のデータには新規追加や編集が可能といったように、データにアクセスさせることができます。
作成後30日間の無料利用
ポータルを作成してから30日間は、Power Apps ポータルを無料で利用することができます。 そのためまずはトライアルとして活用し、使用感を確かめてみるとよいでしょう。
30日を経過し、継続で使用するためには別途ライセンスが必要になります。 ライセンスについては、次の項目にてご紹介いたします。
ライセンスについて
Power Apps ポータルを作成する際に必要なライセンスは以下の通りです。
※この表は非公式のため、あくまで参考程度にご利用ください。 Microsoft Power Apps プランについて
Power Apps ポータルのメリット
以下ではPower Apps ポータルを利用するにあたっての、メリットをご紹介したいと思います。
Dataverseで管理しているデータを簡単に公開可能
既にDynamics 365やPower Apps のキャンバスアプリ、 モデル駆動型アプリで利用しているDataverse内のデータを簡単に公開することができます。
Power Apps ポータルを用いることで、 組織内だけでなく外部の人にも簡単に情報を共有することが可能になります。
ポータルの作成が簡単
Power Apps ポータルは先にも述べたように、 ローコードで作成できるため簡単にウェブページを作成することができます。
パズルのように感覚的にパーツを配置していくことでページを作成することが可能です。
また様々なフォーマットが利用可能なため、目的に沿ったウェブページを作成することができます。
潜在顧客情報の獲得や市場調査に利用可能
先に述べたように、細かくアクセス権限を付与することができるので、 ポータルサイトを介して、 データの登録やアンケートへの回答を促し、一般ユーザーの情報を獲得することができます。
Power Apps ポータルのデメリット
以下ではPower Apps ポータルを利用するにあたっての、デメリットをご紹介したいと思います。
標準機能を外れるとコーディングが必要
メリットにも挙げたように基本的にPower Apps ポータルはローコードで作成することができますが、 標準機能でできないようなデザインや、制御、カート機能や動画のサムネイル表示などの リッチコンテンツをサイトに配置しようとすると、コーディングが必要になります。
逆に言ってしまえば、コーディングもできる場合、
大まかにはローコードで作成して、追加でコーディングをすることで
充実したポータルサイトを作成することが可能であるとも言えるでしょう。
作成したポータルサイト
上記の方法で、
弊社でPower Apps と Dataverse を利用して作成した
下記の社内アプリケーションを搭載したWebサイトがこちらです。








上のようにPower Apps ポータルを用いて、Webサイトを作成するための 簡単な利用方法については後日公開する 【Power Apps】Power Apps ポータルとは?作成方法について解説 について記載していますので、併せてお読みいただければ幸いです。
まとめ
いかがでしょうか?
今回はPower Apps ポータルについて、 どのようなものか、またどのような活用方法があるかについてご紹介させていただきました。
ディープコムではほかにもDX推進のご支援としてPower Platformの導入から開発運用、 Azureと連携したウェブアプリケーション開発やSharePoint拡張Webパーツの製品販売も取り扱っております。
また弊社の記事ではありますが、 社会人1年目がPower Platform・Power Appsについて調べてみた にて、Power Platformについて、概要を記載させていただいています。
ご興味をお持ちいただけた方は、お気軽に下記よりお問い合わせいただければと思います。
以上、最後までご愛読いただき
ありがとうございました。
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