【Dataverse for Teams】環境間でのソリューション移行 【第8回】

2022.10.21
【Dataverse for Teams】環境間でのソリューション移行 【第8回】

こんにちは。
MS開発部の新城です。

【Dataverse for Teams】シリーズ
【Dataverse for Teams】Excel・Power BIでのデータ操作【第7回】

上記に続きまして、本ブログでは【Dataverse for Teams】環境間でのソリューション移行について
ご紹介していきます。

【Dataverse for Teams】シリーズは他にもありますのでご覧ください。

今回ご紹介する内容は基本的にソリューションのエクスポート・インポートの機能についての話になりますが、実はPower Apps環境とDataverse for Teams環境を跨いだエクスポート・インポートによる移行が可能です。

※【Dataverse for Teams】コントロールの違いについて【第3回】で紹介した様に、
コントロールやコンポーネントの種類が違っても移行可能です。

その手順について、下記の3つの移行を実施してみましたので解説していきます。
・Dataverse for Teams環境での異なるチームへ移行手順
・Dataverse for Teams環境からPower Apps環境へ移行手順
・Power Apps環境からDataverse for Teams環境へ移行手順

ソリューションについて

今回ご紹介するエクスポート・インポートを行う為の前提として、ソリューションとして作成されている必要があります。
ソリューションとは…

別の環境にアプリケーションおよびコンポーネントを移動したり、 既存のアプリケーションに一連のカスタマイズを適用するために、ソリューションが使用されます。
ソリューションには、1 つ以上のアプリに加えて、サイト マップ、テーブル、プロセス、
Web リソース、選択肢、フローなど、それ以外のコンポーネントを含めることができます。
ソリューションは、Power Apps やその他 Power Platform などの製品 (Power Automate など) のアプリケーション ライフサイクル管理 (ALM) を実装するためのメカニズムです。
引用元:Power Apps のソリューション – Power Apps | Microsoft Learn

Dataverse for Teams環境での異なるチームへ移行手順

エクスポート手順

1.エクスポートするチームのビルドタブを選択します。
2.すべて表示を選択し、エクスポートしたいアイテムを選択します。

手順1

すべて表示後にエクスポートしたいアイテムを選択

3.エクスポートしたいアイテムを選択しましたら、コマンドバーのエクスポートを選択します。
4.選択したアイテムを確認し、zip形式でエクスポートを選択します。
手順2

zip形式でエクスポートを選択

インポート手順

1.インポートするチームのビルドタブを選択します。
2.すべて表示を選択し、インポートしたいアイテムを選択します。

手順3

すべて表示後にインポートしたいアイテムを選択

3.コマンドバーのインポートを選択し、参照で先ほどエクスポートしたアイテムを選択します。
4.アイテムを選択しましたら、次へを選択します。
手順4

エクスポートしたアイテムを選択し、次へを選択

5.インポートするアイテムを確認しましたら、インポートを選択します。
手順5

インポートを選択

6.アイテムのインポートが完了しましたら、成功か失敗の通知が表示されます。

Dataverse for Teams環境からPower Apps環境へ移行手順

エクスポート手順

1.エクスポートするチームのビルドタブを選択します。
2.すべて表示を選択し、エクスポートしたいアイテムを選択します。
3.エクスポートしたいアイテムを選択しましたら、コマンドバーのエクスポートを選択します。
4.選択したアイテムを確認し、zip形式でエクスポートを選択します。

手順6

zip形式でエクスポートを選択

インポート手順

1.Power Appsのソリューションを選択しましたら、ソリューションをインポートから
インポートしたいアイテムを選択します。
2.参照を選択しましたら、先程Teamsでエクスポートしたファイルを選択します。
3.次へを選択します。

手順7

エクスポートしたアイテムを選択し、次へを選択

4.インポートを選択します。
手順8

インポートを選択

Power Apps環境からDataverse for Teams環境へ移行手順

エクスポート手順

1.Power Appsのソリューションを選択しましたら、ソリューションをエクスポートから
エクスポートしたいアイテムを選択します。
2.次へを選択します。

手順9

エクスポートしたいアイテムを選択し、次へを選択

すべての変更を公開:すべてのコンポーネントがエクスポートされたソリューションに含まれていることを確認することをお勧めします。
問題の確認:ソリューションに対してソリューションチェッカーを実行して、パフォーマンスと安定性の問題を検出します。

3.マネージド(推奨)を選択しましたら、エクスポートを選択します。

手順10

マネージド(推奨)を選択し、エクスポートを選択

マネージド(推奨):そのソリューションの開発環境ではない環境に展開する際に使用します。
アンマネージド:アプリケーションに変更を加える際に、開発環境で使用します。

詳しい内容はこちらをご覧ください。
ソリューションの概念 – Power Platform | Microsoft Learn

4.アイテムのダウンロードが完了しましたら、ダウンロードを選択し、ファイルを保存します。

手順11

ダウンロードを選択

インポート手順

1. インポートするチームのビルドタブを選択します。
2.すべて表示を選択し、インポートしたいアイテムを選択します。
3. コマンドバーのインポートを選択し、参照で先ほどエクスポートしたアイテムを選択します。
4.アイテムを選択しましたら、次へを選択します。

手順12

参照からエクスポートしたアイテムを選択し、次へ

5.インポートするアイテムを確認しましたら、インポートを選択します。
手順13

インポートを選択

まとめ

今回の【Dataverse for Teams】環境間でのソリューション移行はいかがでしたでしょうか?

普段からエクスポート・インポートを利用して同一環境内で展開している方も意外と環境を跨いだエクスポート・インポートが可能である事はご存知ないのではないでしょうか?
※尚、Dataverse for Teams ではモデル駆動型が利用できない為、ソリューションに含まれる場合はTeamsへの移行はできません。

今後も【Dataverse for Teams】シリーズの情報は発信していきますので、
引き続きよろしくお願いいたします。

以上、最後までご愛読いただき
ありがとうございました。

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