【Dataverse for Teams】Dataverseとの違いと概要

こんにちは。 入社2年目、MS開発部の市川です。
皆様はMicrosoft Dataverse for Teams(以後、Dataverse for Teams)を利用したことはございますか?
Dataverse for TeamsとはMicrosoft Teams(以後、Teams)で アプリケーションやフロー、ボットを作成する際にサポートするデータベースのことです。
前回の記事、
【Detaverse for Teams】Power Appsの統合
に続きまして、本ブログでは…
- Dataverseの概要
- Dataverse for Teamsの概要
- DataverseとDataverse for Teamsの違い
Dataverseの概要
Dataverse for Teamsの説明をする前に、 まずはDataverseの概要について説明したいと思います。
Microsoft Dataverseとは、Microsoft社が提供しているテナント内で使用するデータ管理に特化したサービスです。(テーブル型のデータベースのようなイメージ)
また、後述するモデル駆動型アプリのベースにもなります。このDataverseを使用することで、データの再利用や管理が簡単に行えます。
※「Common Data Service」略称CDSは「Microsoft Dataverse」に名称が変更されました。 引用元:社会人1年目がPower Platform・Power Appsについて調べてみた
Dataverseの特徴としては、
- Power Platformの製品との相性が良い
- テーブルを設計する際に、従来のSQL言語の知識が不要
- セキュリティロールなどの高度なセキュリティ設定を行うことが可能
Dataverse for Teamsの概要
それではDataverse for Teamsとは一体どんなものであるかというと、
名前の通りTeams上で使用するDataverseであり機能自体もほとんど同じです。
ただしDataverseを使用するライセンスよりも少ない状態で使用することができます。
詳しくは以下の通りです。
Dataverse for Teams は、EDU A1 および SUB SKU のプランを除き、Microsoft Power Platform と Microsoft Teams の機能を持つ一部の Microsoft 365 サブスクリプションの一部として提供されます。 引用元:Microsoft Dataverse for Teams 環境について※Microsoft 365のライセンスを持っていればTeamsもDataverse for Teamsも利用可能であるため、
実質無料で利用できると捉えて良いかと思います。
Dataverse for TeamsとDataverseの違い
Dataverseよりも費用面においてDataverse for Teamsの方が簡易に利用できると記載しましたが、 その分機能面では異なる点がいくつかあります。
環境面では以下の表を参照ください。

DataverseとDataverse for Teamsの比較
またテーブル機能やセキュリティ機能は、やはり有償であるDataverseの方が充実しています。
これまで弊社が双方利用してきた中では、Detaverse for Teamsは
- Microsoft 365があれば使用できるため追加ライセンス不要
- チーム内で完結する小規模アプリケーションの作成に向く
- チーム内に作成されるため詳細な権限設定が不要
- Dataverseに比べて機能が限定される
- チームを越えた大規模なアプリケーションの作成に不向き
- 詳細な権限設定ができないため重要な情報を扱うアプリケーションの作成にも不向き
- 修正や変更が発生した際、利用しているチームに展開して更新してもらう必要がある
- Teamsのパフォーマンスに依存する
まとめ
Dataverse for Teamsについてのご紹介はいかがだったでしょうか?
今回はDataverse と Dataverse for Teamsの違いについてご紹介させて頂きました。
DataverseとDataverse for Teamsで特性が異なるため、
利用する目的を明確にしておくことで最適なものを選択することができます。
今後はDataverse for Teamsのテンプレートを使用したPower Appsアプリケーションのご紹介や、 データベースの管理方法などのより詳しい情報を発信していきます。 ここまでお読みいただき、誠にありがとうございました。
以上、最後までご愛読いただき
ありがとうございました。
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