Power Automate for desktop で ルーチンワークを自動化

2021.12.06
Power Automate for desktop で ルーチンワークを自動化
こんにちは、MS開発部の衣川です。
Power Automate for desktop を使って、ルーチンワークを自動化する方法をご紹介します。

Power Automate for desktop とは

Microsoftが提供しているクラウドのRPAツールです。
RPA(Robotic Process Automation)とは、人間がコンピューター上で行っている定型作業を代わりに遂行するプログラムのことです。
Power Automate for desktopは従来、有償版のみの製品でしたが、2021年3月より、Windows 10ユーザー向けに機能制限付きで無償版が提供されました。
これにより、Windows10ユーザーであれば、気軽に利用できるRPAツールとなりました。

※本記事投稿時点で無償版においては以下の機能が制限されています。
・他ユーザーへのフロー共有、スケジュール実行機能

2021年10月には、Windows11がリリースされ、Power Automate for desktopが標準機能となり、
これに伴い、改名されました。

旧名称:   Power Automate Desktop
新名称:   Power Automate for desktop

Power Automate for desktopを使って、できることは以下の操作です。
・クリック作業
・ファイル操作
・フォルダ操作
・任意のフォルダを圧縮、解凍
・ドキュメントの印刷
・ごみ箱を空にする
・ブラウザーを起動
・Web ページからデータを取得
・Excel の操作
・Outlook の操作
・データベース接続
・変数、条件の設定、ループ処理
・スクリプト実行

各操作の詳細については、以下をご覧ください。

Microsoft Power Automate for desktop アクションリファレンス
https://docs.microsoft.com/ja-jp/power-automate/desktop-flows/actions-reference

Power Automate for desktopを使うことで以下のメリットがあります。
・Window 10ユーザーであれば、無償で利用することができる
・有償版を購入する前の仕様確認ができる
・作業を自動化することで、効率を向上させることができる
・専門知識がなくても、ローコードで勤怠管理システムを作成することができる
・ヒューマンエラーを防げる
・一対一から一対多の対応ができる
・Excel、OutlookといったOffice製品と簡単に連携することができる
と、数多くあります。

【Power Automateの活用術】 Power Automate for desktop ルーチンワーク自動化手順

以下を定型業務と仮定し、自動化してみたいと思います。
業務の例:  Excelを使った定型業務「東京都の天気を集計する」
No.  作業手順
1  気象庁サイトにアクセスする
2  東京都の天気予報ページのスクリーンショットを取得する
3  Excelを開き、スクリーンショットに貼り付ける
4  デスクトップにExcelを保存する
PAD自動化アイコン 以下のSTEP1~4を設定し、自動化します。
STEP  作業手順  設定アクション名
1  ブラウザー自動化 新しいWebブラウザーを起動する
2  ブラウザー自動化 Webページのスクリーンショットを取得する
3  Excel Excel ワークシートにセルを貼り付ける
4  Excel Excelを閉じる (=デスクトップにファイルを保存)
結果 天気予報データを含むExcelファイルが デスクトップに保存される

【事前準備】 初回インストール

初めに、Power Automate for desktop インストールします。

※標準でインストール済みの場合は不要です。

下記のMicrosoft公式サイトを開きます。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/power-automate/desktop-flows/install
「Power Automate Desktop をインストールする」の
「1. Power Automate Desktop のインストーラーをダウンロードする」のリンクをクリックすると、Setup.Microsoft.PowerAutomate.exe ファイルがダウンロードされます。
インストーラーの指示に従い、パッケージをインストールします。

PADインストール成功

インストール完了すると、上図の画面が表示されます。
ここで、「Microsoft Edge」のリンクをクリックし、拡張機能を有効化しておく必要があります。

※今回利用するブラウザーは「Microsoft Edge」ですが、「Google Chrome」や「Firefox」でも可能です。
※有効化しない場合、フローが正しく実行されません。

「アプリを起動する」をクリックします。
「サインイン」画面が表示されるため、サインインします。

【STEP 1】 新しいWebブラウザーを起動

「+ 新しいフロー」をクリックします。
フロー名に「気象庁」と入力し、「作成」ボタンをクリックします。



「ブラウザー自動化」>「Web フォーム入力」> 「新しいMicrosoft Edge を起動する」を選択します。
「Main」の枠内にドラッグ&ドロップします。
今回はレコーダー機能を使わずに、アクションを設定します。

※レコーダー機能とは、一つずつアクションを設定しなくても、ユーザーの操作を記録しフロー化することができる機能のことです。
詳細については以下をご覧ください。

Power Automate でフローを記録する
https://docs.microsoft.com/ja-jp/power-automate/desktop-flows/recording-flow

「パラメーターの選択」画面の
「初期 URL」に以下のURLを設定し、「保存」ボタンをクリックします。

気象庁 東京都の天気予報
https://www.jma.go.jp/bosai/forecast/#area_type=offices&area_code=130000

PADedge起動

【STEP 2 】 Webページのスクリーンショットを取得

「ブラウザー自動化」>「Web データ抽出」> 「Web ページのスクリーンショットを取得します」を選択します。
「Main」の枠内にドラッグ&ドロップします。

PADスクショ取得

上図の通りに設定し、「保存」ボタンをクリックします。
次に、「ブラウザー自動化」> 「Web ブラウザーを閉じる」を選択します。
「Main」の枠内にドラッグ&ドロップします。

ブラウザー閉じる

「Web ブラウザー インスタンス」に「%Browser%」が選択されていることを確認し、「保存」ボタンをクリックします。

【STEP 3】 Excel ワークシートにセルを貼り付け

「Excel」>「Excelの起動」を選択します。
「Main」の枠内にドラッグ&ドロップします。
「パラメーターの選択」画面では特に変更せず、「保存」ボタンをクリックします。
次に、「Excel」>「詳細」> 「Excelワークシートにセルを貼り付け」を選択します。
「Main」の枠内にドラッグ&ドロップします。

セル貼り付け

「パラメーターの選択」画面で「貼り付けモード」に
「現在のアクティブなセル上」を選択し、「保存」ボタンをクリックします。

【STEP 4】 デスクトップに保存

「Excel」>「Excel を閉じる」を選択します。
「Main」の枠内にドラッグ&ドロップします。

エクセル閉じる

「パラメーターの選択」画面で「Excel を閉じる前」に
「名前を付けてドキュメントを保存」を選択します。

ファイル選択

「ドキュメント パス」の「ファイルの選択」をクリックします。



デスクトップを指定します。
ファイル名に「天気予報」と入力し、「開く」をクリックします。
「保存」ボタンをクリックします。

実際に自動処理を実行してみる

STEP1 ~ STEP4 の設定をすべて行うと、下図の通りになるかと思います。


画面上部の三角の「実行」ボタンを押すと、処理が開始されます。

RPADemo

※管理コンソールの「実行」ボタンからも処理開始可能です。

PADコンソール

デスクトップに「天気予報.xlsx」ファイルが保存されています。

天気予報エクスプローラー

天気予報ファイルを開くと、スクリーンショットを表示することができました。

天気予報ファイル

今回はスクリーンショットで対応しましたが、
Webページを全選択し、コピーして貼り付けることも可能です。

天気予報ファイルデータ


いかがでしたでしょうか。
気象庁のサイトのスクリーンショットを取得し、ローカルのExcelに保存するフローでしたが、別のサイトを指定することも可能です。
また、ファイルの保存先をデスクトップではなく、
OneDriveやSharePoint等にも保存することも可能です。
詳しく知りたい方は、ぜひご連絡下さい。

以上、最後までご愛読いただき
ありがとうございました。

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