【Dataverse for Teams】通話や会議との統合方法のご紹介【第10回】

2022.12.22
【Dataverse for Teams】通話や会議との統合方法のご紹介【第10回】
こんにちは。
MS開発部の内田です。

前回に引き続き、Microsoft Dataverse for Teams(以後、Dataverse for Teams)について、ご紹介していきます。
本ブログで既にいくつかに渡ってご紹介している、【Dataverse for Teams シリーズ】になります。
今回は、Dataverse for Teamsの中でもPowerAppsアプリを使った、通話/会議/チャットとの統合アプリについて、アプリ作成方法のご紹介です。
今回ご紹介するアプリでは、Dataverse for TeamsのPowerAppsアプリから、選択したユーザーへの通話、会議のスケジューリング、チャットを行うことが可能となります。

通話/会議/チャットとの統合アプリ

では、さっそく以下の項目にわけて進めていきます。
・Dataverse for Teamsとは
・PowerAppsアプリの作成
・PowerAppsアプリの公開
・実際に通話/会議/チャットを使ってみる
・まとめ

Dataverse for Teamsとは

弊社ブログからDataverse for Teamsについての記事を読まれて来ている方は既にご存じかと
思いますが、改めて、Dataverse for Teamsについて軽くおさらいしていきたいと思います。
Dataverse for Teamsとは、
Teams上でアプリ、フロー、ボット作成をサポートしてくれるデータベースのことです。
必要最低限のライセンスで利用できること、
Teamsのチーム内で利用するため権限設定が容易なことが、利点として挙げられます。
引用元:【Dataverse for Teams】 アプリの管理方法【第5回】
Dataverse for Teamsで実際どんなことができるの? Dataverseとなにが違うの? と疑問に感じた方は、ぜひ【Dataverse for Teamsシリーズ】である、以下の記事も合わせてご覧ください。
(弊社ブログの記事が別タブで開きます。)

PowerAppsアプリの作成

実際に通話や会議をするアプリを作成していきます。
事前にアプリを追加したいチームを作成しておきます。
※新しいTeamsチームの作成が必要な方は、公式サイトを参考にしてください。

1.Teamsを開き、[…(三点リーダー)]から、[Power Apps]をクリックします。
([Power Apps]が表示されていない場合は、その他のアプリから追加してください)

TeamsからPowerAppsを選択

2.[最近使用したアプリ]から、[+ 新しいアプリ]をクリックします。

新しいアプリを選択

3.アプリを追加するチームを選択し、[作成]をクリックします。

チーム選択

4.アプリに名前を付けて、[保存]をクリックします。
今回はアプリ名を「通話と会議の統合」とします。

アプリ名設定

5.アプリの編集フォームが開いたら、[データあり]をクリックします。

画面選択

6.データソースを追加します。
検索フォームで「ユーザー」と入力し、Microsoft Dataverseのユーザーテーブルを選択します。

データソースの選択

7.ユーザーテーブルが表示されます。

ユーザーテーブル

8.画面左のツリービューから[App]を選択し、[OnStart]プロパティに以下を入力します。
[OnStart]:Set(gblIsHostClientWeb,Param(“hostClientType”)=”web”)

OnStartプロパティ設定

9.[Screen1]を選択し、[ボタン]をクリックして、画面にボタンを追加します。

通話ボタン追加

10.追加したボタンのプロパティを以下の表を参考に設定します。
ボタンの大きさや位置は必要に応じて調整します。

通話ボタン プロパティ設定

通話ボタン Textプロパティ

通話ボタン OnStartプロパティ

11.手順9を参考に新しくボタンを2つ追加し、プロパティを以下の表を参考に設定します。
ボタンの大きさや位置は必要に応じて調整します。

会議をスケジュールボタン プロパティ設定

会議をスケジュールボタン Textプロパティ

会議をスケジュールボタン OnSelectプロパティ


チャットボタン プロパティ設定

チャットボタン Textプロパティ

チャットボタン OnSelectプロパティ

12.アプリの作成はこれで完了です。画面右上の[保存アイコン]をクリックして保存します。

アプリの保存

PowerAppsアプリの公開

通話や会議をスケジュールする統合アプリを作成しました。
次に作成したアプリを公開していきます。

1.先ほどの編集画面を開き、画面右上の[Teamsアイコン]をクリックします。

Teamsアイコンをクリック

2.ポップアップが表示されるため、[次へ]をクリックします。

公開ポップアップ

3.アプリタブを追加するチャネルの[+]を選択すると、追加するアプリが表示されます。[保存して閉じる]をクリックします。
※既にチャネルタブに追加されている場合は、[+]を選択せずに[保存して閉じる]をクリックします。ここで[+]を選択すると新しいタブが作成され、アプリが追加されます。

チャネルに追加

4.チャネルを確認すると、タブにアプリが追加され、アプリが公開されたことが確認できます。

統合アプリ公開

実際に通話/会議/チャットを使ってみる

アプリがTeams上に公開されたところで、実際に通話/会議/チャットを使ってみたいと思います。

1.先ほど公開したアプリを開き、左側のユーザー一覧から通話をしたいユーザーを選びます。
※一覧にユーザーが表示されていない場合は、アプリをユーザーと共有してください。 ユーザーがアプリにログインすると、ユーザーの一覧に表示されます。

ユーザーを選択

2.通話をクリックすると以下のようにポップアップが表示されます。
[通話を開始]をクリックすると通話をかけることができます。

通話ポップアップ

3.同じく、[会議をスケジュール]をクリックすると、スケジュールアシスタントが起動されます。
メンバーに自身と一覧から選択したユーザーが自動で入力されていることを確認できます。

スケジュールアシスタント

4.最後に[チャット]をクリックすると、選択したユーザーのチャット画面へ遷移します。
チャット入力欄に自動で [Hi!] と入力されます。

チャット画面

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回はDataverse for Teamsの通話/会議/チャットの統合アプリの作成方法について、ご紹介いたしました。
チャット、通話、会議の統合の実際の例について、Teams用 Profile+ のサンプルアプリを見ていただくことも可能です。(Microsoft 公式ページに遷移します。)
Team用 Profile+ のサンプルアプリは、あくまでもプレビュー機能となりますが、参考にしてみてください。
Dataverse for Teamsを用いた運用の手助けになれば幸いです。

ここまでご愛読いただきありがとうございました。
今後も弊社ブログでは【Dataverse for Teams】シリーズについての記事を発信してまいります。ぜひご活用ください。

以上、最後までご愛読いただき
ありがとうございました。

お問い合わせは、
以下のフォームへご連絡ください。

お問い合わせ

PAGETOP