【Power Pages】Power Pagesとは?特徴やライセンスについて解説

2022.12.20
【Power Pages】Power Pagesとは?特徴やライセンスについて解説

皆様こんにちは、MS開発部の市川です。
いつも弊社のブログをご愛読いただき、誠にありがとうございます。

皆様はPower Pagesについてご存知でしょうか。
Power Pagesとはローコード・ノーコードでビジネス向けのWebサイトが作成できるツールです。

しかしPower Platformの製品の一つであるPower Appsには
Power Apps Portalという同様の製品も存在します。

本ブログを読んでいただくことで、

  • Power Pagesの概要
  • Power PagesとPower Apps Portalとの違い
  • Power Pagesに必要なライセンス
  • Power Pagesの作成方法
についてご理解いただけるかと思いますので、最後までお付き合いください。

Power Pagesとは

Power Pagesとは冒頭でご説明しました通り、
ローコード・ノーコードでビジネス向けのWebサイトが作成できるツールです。

Power PagesはPower Platformの5番目となる新製品で、
2022年5月に開催された「Microsoft Build 2022」でプレビュー公開され、
同年2022年10月に一般提供が開始されました。

テンプレートのカスタマイズなどの簡単な操作で感覚的に触ることができるため、
プログラミングの知識がない方でもページやコンテンツを作成することができます。

複雑なWebサイトを作成したい場合は、コーディングすることも可能です。
そのため一般的なユーザーが大まかなWebサイトを作成したのちに、
エンジニアがカスタマイズすることでサイトの完成度を高めるといったことも考えられます。

詳細は以下公式サイトをご確認ください。
Power Pagesとは

Power PagesとPower Apps Portalの違い

冒頭でもお話しした通り現在ご紹介しているPower Pagesは、
以前弊社のブログやホワイトペーパーでもご紹介したPower Apps Portalと同じようなツールです。

簡単な説明としまして、
Power PagesとはPower Apps Portalが独立製品になったものと考えて良いかと思います。

Power Appsは3種類を作成することができました。

  • キャンバスアプリ
  • 自分好みに画面を構築できるアプリケーション
  • モデル駆動型アプリ
  • データ管理を目的としたMicrosoft Dataverseで構築できるアプリケーション
  • ポータル(Power Apps Portal)
  • 簡単に社内用ポータルなどのWebサイトを作成できるもの

上記のようにキャンバスアプリとモデル駆動型アプリは
アプリケーションとして立ち位置がはっきりしていましたが、
Power Apps PortalはPower Appsの中に含まれているにも関わらずWebサイトでした。

そこで、Power AppsからPower Apps PortlがPower Pagesとして独立しました。

そのため。Power Apps Portalを既に利用している場合は、
Power Pagesへの移行作業は不要で、Power Pagesを利用して既存のサイトを編集することができます。

Power Apps Portalについての弊社記事は以下です。
■ブログ
【Power Apps】Power Apps ポータルとは?特徴やライセンスについて解説
【Power Apps】Power Apps ポータルとは?作成方法について解説
■資料ダウンロード
Power Apps ホワイトペーパー

ライセンスおよびプランについて

Power Pagesを利用するためには、
職場もしくは学校用Microsoftアカウントが必要です。
個人用のMicrosoftアカウントでPower Pagesを利用することはできません。
※Microsoft365 E3(企業向け)またはDynamics365セールスのトライアルを開始することで
 職場もしくは学校アカウントを取得することができます

ライセンスのプランとしては以下の2種類があります。

  1. サブスクリプションプラン
  2. 容量ベース 月間のサイトの利用者の予測ができる場合に適するプラン
  3. 従量課金制プラン
  4. ユーザーアクセス数に依存 月間のサイトの利用者が予測できない、
    または利用者が少ない場合に適するプラン

また上記の2種類のプランからサイトを使用するユーザーによって以下の2種類のプランに分かれます。

  1. 認証済みユーザー
  2. サインインして利用するサイトの場合に適するプラン
  3. 匿名ユーザー
  4. サインインが不要なサイトの場合に適するプラン

2種類のプランおよび2種類の利用ユーザーの合計4種類から、
サイトの使用目的、規模を鑑みて、ひとつまたは複数のプランを契約する必要があります。

Power PagesのプランではWebサイトごとにプランを選べるため、
Webサイトの季節性や予算編成、ページビュー予測によって柔軟に対応することができます。

ちなみにプランを比較してみると従量課金制プランはサブスクリプションプランに比べて割高なため、
可能な限り月間アクセスユーザーを把握しサブスクリプションプランで購入する事をお勧めします。

詳細は以下公式サイトでご確認ください。
Power Pagesの価格

Power Pagesの特徴

Power Pagesの利用者

Power Pagesからツールの利用者に対して、
「Fusion Teams」(フュージョン開発)という考え方が提唱されています。

  • ビジネスユーザー
  • 基本的なツールの使い方がわかり、業務要件を満たしたものを構築できるユーザー
  • ITメンバー
  • GitHubやVisual Studio Code、Azure等のサービスを利用して開発するユーザー
    ITメンバーはサイト全体の管理に責任を持ち、セキュリティやコンプライアンス、
    ユーザー権限やドメイン名、証明書などを確保する必要があります。
  • システム開発者
  • ビジネスユーザーやITメンバーにはできないことを、コードを書いてカスタマイズできるユーザー

上記の3種類の利用者が協力することで、
よりよいアプリケーションをより早く構築することができるという考え方です。

編集画面

編集画面では一切コードを書かずに、
必要なコンポーネントを選択し設置するだけでWebサイトを作成することができます。

Power Pagesでは以下4つのワークスペースに分かれているためわかりやすく、
簡単にWebサイトを構築することができます。

  • ページ(Webサイト構成およびコンポーネントレイアウト)
  • デザイン設定(Webサイト全体のレイアウト)
  • データ(使用するDataverseの設定)
  • 設定(Webサイト全般、認証、セキュリティについての設定)

編集画面 ページ


編集画面 デザイン設定


編集画面 データ


編集画面 設定


テンプレート

Power Pagesは作成開始時に、目的に合ったWebサイトを簡単に作成できるように
カスタマイズ可能なテンプレートを提示してくれます。

ベーシックなWebサイトやスケジュール設定を目的とするWebサイト、
Dynamics365のテンプレートなど合計16種類のテンプレートから選択することができます。

もちろん空白のテンプレートからサイトを作成することもできます。

テンプレート

またテンプレートによって、
Webサイトを作成するにあたり次にどの作業をすると良いかステップも提示してくれます。

テンプレート

チュートリアルセクション

Power Pagesのホームの学習タブから、
Power Pages作成のチュートリアルを確認することができます。

ドキュメントだけでなく実際の作業の流れを解説したビデオまであります。

テンプレート 次ステップ提示

プロ開発者向けのツールとの連携

ノーコードやローコードだけでは開発できない機能を、
必要に応じてプロ開発者が使用するツールを用いてWebサイトの機能拡張を行うことができます。

Power PagesではVisual Studio Code
(インストール不要のVisual Studio Code for the Web)を使用できます。

編集 コードの編集


Visual Studio Code for the Web

Power Pagesについてのよくある質問

Q.独自ドメインは作成できますか。
A.作成できます。
 ただし、後半「powerappsportals.com」を変更したい場合は別途料金が発生します。
 詳しくはカスタム ドメイン名の追加でご確認ください。

ドメイン変更

Q.IPアドレス制限をかけることはできますか
A.可能です。
 Power Platform管理センターより設定できます。

Q.開発環境と運用環境を分けることはできますか。
A.可能です。
 編集画面の設定から「ライブ移行チェックリスト」を使用して、
 事前にサイト運用における推奨事項を確認することできます。

Q.認証方法についてどのようなものがありますか。
A.以下のプロバイダが既存で用意されています。

認証方法 既存のプロバイダ

他のよくある質問や詳細に関しては以下の公式サイトでご確認ください。
Power Pagesについてのよくある質問

まとめ

Power Pagesについてご紹介いたしましたが、いかがだったでしょうか。

新たなPower Platformの製品として公開された、
Power Pagesを使用することで簡単にビジネス向けのWebサイトを構築できます。

実際に作成する過程についてのブログもご用意していますので、併せてご確認ください。
【Power Pages】Power Pagesとは?Webサイトの作成方法について解説

今回はPower Pagesについてご紹介させていただきましたが、
弊社ではPower Platformについてのサービスを提供しています。

ご興味ありましたら下記もご一読いただければ幸いです。
■Power Platform サービス紹介
Power Platform DX推進
Power Platform導入支援サービス

ここまでお読みいただき、誠にありがとうございました。

以上、最後までご愛読いただき
ありがとうございました。

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