【SharePoint 移行】移行は簡単という勘違い【第1回】

2023.01.06
【SharePoint 移行】移行は簡単という勘違い【第1回】

はじめまして、MS開発部の小溝と申します。

先日SharePoint移行を担当致しましたので、3回にわたりお話したいと思います。

移行は簡単という勘違をしていた私が、環境変化での影響や、移行アセスメントを知り、
移行のギャップに触れてみたお話です。

この記事を通して、移行を今より想像できるようになり、身近なものになれば幸いです。

 【1回目】移行は簡単という勘違い(本記事)
 【2回目】環境変化での影響
 【3回目】移行で発生するギャップの調整

移行の詳細

SharePoint 2013 から SharePoint Onlineへの移行

今回は、SharePoint Server 2013から、SharePoint Onlineへの移行。
移行する理由は、SharePoint Server2013のサポートが2023年4月11日に終了するため。

移行対象のサイトコレクションは数百程度とのこと。
クラシックUIから、モダンUIへの変更を検討。 モダンUIのメリットを享受したい。

重要
後継製品であるSharePoint Server 2016とSharePoint Server 2019は、サポート終了日が2026年7月14日と決定しています。 それらをご利用されている場合は、日程に余裕のあるうちに移行をご検討下さい。

補足
クラシックUIからモダンUIでは、デザイン性など大きく改善されております。ここで書くと長くなりますので、第2回の「環境の変化」で説明しています。

簡単なお仕事

まず、この話を聞いた私は、
なるほどオンプレから、Onlineへサイトを持っていくだけの簡単なお仕事かなと考えました。

同じSharePointだし、簡単に移行できそう。
少し環境が変わるだけ。 大きな支障なく継続利用できるのでは。
であれば、たった数百だし、そこまで時間をかけることもなく終わるだろうと。

その気持ちのまま、今回一緒に移行を担当する経験豊富な先輩にお話を聞きしました。

そして1つ1つ丁寧に、移行への考え方を教えていただきました。

それによって、移行は簡単だというのが私の勘違いであることに気づきました。

勘違い

何が勘違いだったのでしょうか。いくつかお話いたします。

①モダンUIへは移行できない機能

  • よく使われていたスクリプトエディタやJS Linkなど、モダンUIへ移行不可
  • 明確な代替え機能なし
  • 代わりにOnlineでは画面デザイン性が向上
  • 標準機能内でのデザイン構成で、一から手作業での作り直し

②代替があっても一から作り直し

  • ワークフローと、InfoPathには代替え機能がある
  • しかし移行ツールはないので、一から作り直し

③全部は移行しない

  • まずは現状の棚卸を行い、移行対象の選定が必要
  • 移行対象の数と費用は比例するため、予算と相談して決定
  • 選定のために、サイト毎の移行難易度の算出を行う
  • 他にも、破棄や、現行ユーザでの移行なども検討

④サイト毎/機能毎に詳細調査する

  • 移行難易度を算出するため
  • 全サイト(サブサイト含む)の、全ページ、全リストを調査
  • ワークフローの有無や、行数
  • InfoPathの有無や、レイアウト、項目数
  • マスターページのカスタムや内容
などなど、他チェック多数あり

⑤調査ツールは万能ではない

  • 調査ツールにはShare Gateと、独自PowerShellを利用
  • サイト情報や、機能の利用有無などが分かる
  • 行数や詳細は取得できないので、手作業で調査する
ご興味あればSharegateの使い方とご紹介もお読みください

⑥移行は簡単ではない

  • 大変です

特に衝撃の大きかったところをあげてみました。

簡単と思っていた移行ですが、大きな変化があり、一からの検討や再作成が必要とのこと。
よくよく聞けばなるほどと納得する内容でした。

次回は、なぜこのような大きな変化となったのかをご説明致します。

 【1回目】移行は簡単という勘違い(本記事)
 【2回目】環境変化での影響
 【3回目】移行で発生するギャップの調整

当社ではSharePoint Online移行支援サービスを行っております。
SharePoint Onlineへの移行でお困りで有れば、一度ご相談いただければ幸いです。

以上、最後までご愛読いただき
ありがとうございました。

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