【SharePoint 移行】移行は簡単という勘違い【第1回】

はじめまして、MS開発部の小溝と申します。
先日SharePoint移行を担当致しましたので、3回にわたりお話したいと思います。
移行は簡単という勘違をしていた私が、環境変化での影響や、移行アセスメントを知り、
移行のギャップに触れてみたお話です。
この記事を通して、移行を今より想像できるようになり、身近なものになれば幸いです。
移行の詳細

SharePoint 2013 から SharePoint Onlineへの移行
今回は、SharePoint Server 2013から、SharePoint Onlineへの移行。
移行する理由は、SharePoint Server2013のサポートが2023年4月11日に終了するため。
移行対象のサイトコレクションは数百程度とのこと。
クラシックUIから、モダンUIへの変更を検討。 モダンUIのメリットを享受したい。
後継製品であるSharePoint Server 2016とSharePoint Server 2019は、サポート終了日が2026年7月14日と決定しています。 それらをご利用されている場合は、日程に余裕のあるうちに移行をご検討下さい。
クラシックUIからモダンUIでは、デザイン性など大きく改善されております。ここで書くと長くなりますので、第2回の「環境の変化」で説明しています。
簡単なお仕事
まず、この話を聞いた私は、
なるほどオンプレから、Onlineへサイトを持っていくだけの簡単なお仕事かなと考えました。
同じSharePointだし、簡単に移行できそう。
少し環境が変わるだけ。 大きな支障なく継続利用できるのでは。
であれば、たった数百だし、そこまで時間をかけることもなく終わるだろうと。
その気持ちのまま、今回一緒に移行を担当する経験豊富な先輩にお話を聞きしました。
そして1つ1つ丁寧に、移行への考え方を教えていただきました。それによって、移行は簡単だというのが私の勘違いであることに気づきました。
勘違い
何が勘違いだったのでしょうか。いくつかお話いたします。
①モダンUIへは移行できない機能
- よく使われていたスクリプトエディタやJS Linkなど、モダンUIへ移行不可
- 明確な代替え機能なし
- 代わりにOnlineでは画面デザイン性が向上
- 標準機能内でのデザイン構成で、一から手作業での作り直し
②代替があっても一から作り直し
- ワークフローと、InfoPathには代替え機能がある
- しかし移行ツールはないので、一から作り直し
③全部は移行しない
- まずは現状の棚卸を行い、移行対象の選定が必要
- 移行対象の数と費用は比例するため、予算と相談して決定
- 選定のために、サイト毎の移行難易度の算出を行う
- 他にも、破棄や、現行ユーザでの移行なども検討
④サイト毎/機能毎に詳細調査する
- 移行難易度を算出するため
- 全サイト(サブサイト含む)の、全ページ、全リストを調査
- ワークフローの有無や、行数
- InfoPathの有無や、レイアウト、項目数
- マスターページのカスタムや内容
⑤調査ツールは万能ではない
- 調査ツールにはShare Gateと、独自PowerShellを利用
- サイト情報や、機能の利用有無などが分かる
- 行数や詳細は取得できないので、手作業で調査する
⑥移行は簡単ではない
- 大変です
特に衝撃の大きかったところをあげてみました。
簡単と思っていた移行ですが、大きな変化があり、一からの検討や再作成が必要とのこと。
よくよく聞けばなるほどと納得する内容でした。
次回は、なぜこのような大きな変化となったのかをご説明致します。
当社ではSharePoint Online移行支援サービスを行っております。
SharePoint Onlineへの移行でお困りで有れば、一度ご相談いただければ幸いです。
以上、最後までご愛読いただき
ありがとうございました。
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