Teams Premiumプランとは

2023.02.02
Teams Premiumプランとは

こんにちは、MS開発部の加藤です。

今回は、2023年2月上旬にMicrosoftから
新たに提供開始予定の有料版Teams、Microsoft Teams Premiumについてご紹介します。

このMicrosoft Teams Premiumの提供開始により
現在利用できている一部の機能が無料で利用できなくなるとして注意を促しているため、
現在Teamsを利用されている方は、
Microsoft Teams Premiumについて理解を深めておく必要があります。

そのため本記事では、
従来の無料版TeamsからMicrosoft Teams Premiumに移行される機能、
新たに追加される機能、ライセンス、試用期間、購入方法等を詳しくご紹介していきます。

Microsoft Teamsとは

Microsoft Teams(以下、Teams)とは、Microsoftが提供している※グループウェアです。

チャットツールという認識をされている方もいらっしゃるかと思いますが、
Teamsはチャット機能のみならず、ファイルやスケジュールの管理、
Microsoft365の様々なサービスと連携することができるなど、
業務の効率化を推進するためのワークスペースを提供するツールとなっています。

Teamsの主な機能としては、
前述した通り、チャットや通話機能、ファイル共有機能、Microsoft365サービスとの連携機能のほか、
ビデオ会議機能がありMicrosoftアカウントがあれば無料で利用可能です。
また有料版も用意されております。(「Microsoft Teams Premiumとは」で詳しくご紹介します。)

※グループウェアとは、
企業や組織内でのコミュニケーションを円滑にし、
業務の効率化を推進するためのソフトウェアのことです。

Microsoft Teams Premiumとは

MicrosoftはTeamsの有料版である「Microsoft Teams Premium」(以下、Teams Premium)の
提供を2023年2月上旬に開始すると発表しました。

主にTeamsで行われる会議を、より安全に、より円滑に、より便利に利用できる機能が加えられます。

また、従来の無料版Teamsで利用できていた一部の機能も
Teams Premiumに移行されるので詳しくご紹介していきます。

従来のTeams(無料版)からTeams Premiumに移行される機能

・会議中の字幕をリアルタイムで翻訳する機能(40言語に対応)
◦Teams Premium の一般提供開始後、60 日間の猶予期間中、すべての Teams サブスクライバーが利用できます。

・録画中の会議で、ユーザーの入退出のタイミングで会議記録に時間マーカーを追加する機能
◦Teams Premium の一般提供開始後、60 日間の猶予期間中、すべての Teams サブスクライバーが利用できます。

・Togetherモードのシーンを組織でカスタマイズできる機能
◦Teams Premium の一般提供開始後、30 日間の猶予期間中、すべての Teams サブスクライバーが利用できます。

・Virtual Appointments: 会議の前にSMSで通知を受け取ることができる機能
◦Teams Premium の一般提供開始後、30 日間の猶予期間中、すべての Teams サブスクライバーが利用できます。

・Virtual Appointments: Teams 管理センターの組織と分析ができる機能
◦Teams Premium の一般提供開始後、30 日間の猶予期間中、すべての Teams サブスクライバーが利用できます。

・Virtual Appointments: 予定されたキュー内の予定を表示および管理する機能
◦Teams Premium の一般提供開始後、30 日間の猶予期間中、すべての Teams サブスクライバーが利用できます。

参考:Microsoft Teams Premium ライセンス

新たにTeams Premiumに追加される機能

〇会議をより安全にする機能
・会議を暗号化することが可能(参考サイト
・透かし機能を利用することが可能(参考サイト

〇会議をより円滑にする機能
・発表者が準備を行える部屋が利用可能(参考サイト
・出席者に表示される内容を制御可能(参考サイト

〇会議をより便利にする機能
・ウェビナーの登録者を管理することが可能(参考サイト
・テンプレートを作成可能(参考サイト
・カスタムポリシーパッケージを作成可能(参考サイト

上記機能を利用するためには、
Teams Premiumの提供開始後、Teams Premiumライセンスの購入が必要となります。

公式からの事前告知では、
Teams Premiumライセンスの価格は10ドル程度(日本円で約1300円)/人となる予定です。
(正式な価格は、一般提供開始時に公開予定)

そのため、Teams Premium提供前や、
試用期間を利用し、必要な機能か正しく判断する必要があります。

Teams Premiumライセンスについて

Teams Premium ライセンスは、
Teams Premium 機能を利用する全てのユーザーに月単位でライセンスを付与する必要があります。
但し、Virtual Appointments の外部参加者には、ライセンスを付与する必要はありません。

試用期間について

Teams Premiumは、30日間の仕様版ライセンスを購入することで、無料で試すことが可能です。
この試用版は25個のライセンスがあり所有している組織のユーザーに割り当てることで、
最高25人のユーザーがTeams Premiumの機能を体験することができます。
こちらのサイトより購入可能(2022年12月より提供開始)
※購入はMicrosoft Teams管理者のみが可能です。また、購入後反映まで時間がかかる場合があります。

購入方法について

Teams Premiumの一般提供(※2023年2月上旬予定)が開始されたら、
購入チャネルからTeams Premiumライセンスを購入できます。
ライセンス購入後は、Microsoft365管理センターでユーザーにライセンスを割り当ててください。

Teams Premiumの一般提供開始後も30日間の猶予期間が設けられるため、
Teams Premiumの機能をすぐに利用できなくなってしまうという訳ではありません。

ライセンス付与後の管理者の構成について

Teams Premiumの機能を利用する際には、
まず管理者がTeams管理センターで設定する必要があります。

〈管理者が設定する必要がある機能一覧〉
・最大 50 人の参加者が会議でエンドツーエンドの暗号化を使用する。
・会議に透かしを追加する。
・秘密度ラベルの追加。
・会議チャットでのコピーと貼り付けを禁止する。
・組織でカスタマイズされた背景を使用する。
・組織がカスタマイズした Together モード シーンを使用する。
・管理カスタムの Together モード シーンを作成する必要があります。
・カスタム ポリシー パッケージが割り当てられている。
・組織でカスタマイズされた会議テンプレートを使用する。
・組織がカスタマイズしたブランドを表示する。
・ライブ イベントに eCDN を使用する。
・RTMP-In の使用。
・ブランド化を使用して Virtual Appointment ロビー ルームをカスタマイズする。
引用元:Microsoft Teams Premium ライセンス
いくつか設定方法をご紹介します。

①エンドツーエンドの暗号化機能
「会議」>「会議テンプレート > Webinarを選択して 「編集」> 赤枠をオンに変更 >「保存」

②透かし機能
「会議」>「会議ポリシー」> 透かし > 赤枠をオンに変更 >「保存」

③会議画像のカスタマイズ機能
会議 > 会議ポリシー > 会議画像のカスタマイズ > 赤枠をオンに変更 >「保存」
会議のビジュアルをカスタマイズするの「プレビュー」ボタンを押すと、
以下のように、設定された会議のテーマをプレビューすることができます。(ピンク色に設定)

上記のように、簡単に設定することが可能です。

実際にMicrosoft Teams Premium試用版を試してみた

では、実際に1月から運用を開始している
Microsoft Teams Premiumの仕様版を実際に試していきたいと思います。

今回は、透かし機能と会議画像のビジュアルカスタマイズ機能をご紹介します。
まず、Teamsカレンダーから「+新しい会議」右横の↓を押します。
会議テンプレートを設定すると以下のように【Virtual appointment】【Webinar】が表示されます。

【Webinar】を選択すると以下のように
新しい会議の予約画面が表示され、左側には会議のオプションから設定が可能です。
今回は、「共有コンテンツへの透かしを適用する」をオンにします。

予約した会議を開くと、
先ほど設定した、会議のテーマ(ピンク色)が適応されていることが分かります。

会議中に画面を共有すると参加者ユーザー画面には以下のように
個人のメールアドレスが表示され、未承認のキャプチャや画面録画を防ぐことが可能となります。

まとめ

今回は、Microsoftから2月上旬より提供開始予定の
「Microsoft Teams Premium」についてご紹介させていただきました。

コロナ化によりリモート業務の需要が増え、Teamsを導入する企業は年々増加しています。
その中で、より利便性が高まった「Microsoft Teams Premium」の導入を
検討する際に本記事が少しでも参考になれば幸いです。

ここまでご愛読いただきありがとうございました。
また、弊社ブログでは【Dataverse for Teams】シリーズとして記事を発信しております。
ご興味ございましたら、併せてご覧ください。

以上、最後までご愛読いただき
ありがとうございました。

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