【Microsoft 365】標準搭載されているバックアップ機能

2023.08.01
【Microsoft 365】標準搭載されているバックアップ機能
こんにちは。MS開発部の前田です。
Microsoft 365には標準でバックアップ機能が備えられています。
今回はどのような機能があるのかご紹介したいと思います。

ごみ箱

ユーザが削除したアイテムはごみ箱に格納され、一定期間保存されます。
必要であれば復元することが可能です。ただし、復元期限を過ぎたデータは復元出来なくなります。

SharePoint Online、OneDrive for Businessではユーザーが削除したアイテムが格納される「ごみ箱」と、さらにごみ箱から削除されたデータが送られる「第二段階のごみ箱」に分かれています。
「ごみ箱」「第二段階のごみ箱」で合わせて93日間データが保存されます。

Exchange Onlineで削除されたアイテムは「削除済みアイテム」フォルダーに移動します。
「削除済みアイテム」からアイテムを削除した場合「復元可能なアイテム」に保存され、規定の保持期間が経過した後、完全に削除されます。

「第二段階のごみ箱」「復元可能なアイテム」へアクセスするには管理者権限が必要です。
ソリューション 保管場所 保持期間
SharePoint Online
OneDrive for Business
ごみ箱 93日
第二段階ごみ箱
Exchange Online 削除されたアイテム 制限なし(設定可能)*1
復元可能なアイテム 最大30日 *2
*1 デフォルト30日
*2 デフォルト14日

バージョン管理

SharePoint Onlineのリストやライブラリにそれぞれバージョン管理機能を設定することが出来ます。
例えばファイルの上書きをおこなった場合に自動的にバージョンが追加されます。

OneDrive for Businessにもバージョン管理があります。
ドキュメントのバージョン管理機能がオンになっている場合、変更されたファイルごとに過去のバージョンを保持します。
ユーザは過去の任意のバージョンを参照し、ダウンロードや復元することができます。
最新のバージョンを削除すると、過去のバージョンも削除されてしまうので注意が必要です。

サイトコレクションバックアップ

SharePoint Online、OneDrive for Businessは12時間ごとにサイトコレクションのバックアップを行い、そのデータは14日間保持されます。
このバックアップを使って復元したい場合、管理者は期間内であればいつでもMicrosoft サポートにリクエストができます。

退職者データの保管

退職者のExchange OnlineメールボックスおよびOneDrive for Businessのデータは、アカウントが削除された30日後に完全削除されます。
バックアップするか別の場所に保管するなどでデータを残しておくことが出来ます。
アカウントを削除する前にインプレースアーカイブを使用することでExchange Onlineメールボックスの保持期間を延長できますが、一部のMicrosoft 365プランではオプション機能となっていることに注意してください。

災害発生などでサーバーが停止した場合

Microsoft 365のデータは災害リスク回避のため、データセンターで管理しています。
データセンターは日本国内に複数の拠点を設けられており、災害などでデータセンターが稼働しなくなったとしても、冗長管理がなされているため別のデータセンターが問題なければMicrosoft 365を利用することが出来ます。

まとめ

Microsoft 365の標準バックアップ機能についてご紹介いたしました。
データを意図せず削除してしまうことがあっても、期間内であればこの機能でリカバリーすることが出来ます。
本記事を参考にしていただければ幸いです。

ここまでご愛読いただきありがとうございました。

以上、最後までご愛読いただき
ありがとうございました。

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