データは揃っているのに動けない——そのボトルネック、MCPで可視化できます
2026.02.27
目次
はじめに
MS開発部の松坂です。最近では、
Microsoft Copilot や
Google Gemini を業務に導入する企業が一気に増えました。
議事録作成、資料ドラフト、コード生成。
「生産性が上がった」という声も確かにあります。
けれど一方で、こんな声も聞こえてきませんか?
- 「社内データとちゃんとつなげたい」
- 「結局、公開情報ベースの回答しか返ってこない」
- 「ツールごとの連携がバラバラで、開発が複雑」
- 「セキュリティ面が不安で、本格展開できない」
でも“業務の中核”には入りきらない。
なぜか?
それは、AIが賢くないからではありません。
AIと業務システムをつなぐ設計が標準化されていないからです。
社内ドキュメント、CRM、プロジェクト管理ツール。
それぞれ接続方法が異なり、個別実装が必要になる。
結果、拡張性も保守性も低くなってしまう。
「AIは導入した。でも、つながっていない。」
この壁を越えるために生まれたのが、
Model Context Protocol(MCP)です。
Model Context Protocolが解決すること
そこで注目されているのがMCP(Model Context Protocol)です。MCPは、AIモデルと外部ツール・データソースを標準化された方法で接続するためのプロトコルです。
簡単に言えば、“AIと業務システムをつなぐ共通インターフェース” です。
メリット1: 接続方法を標準化できる
これまでツールごとに個別実装していた連携処理を、MCPという共通仕様で統一できます。
一度MCPに対応すれば、
モデル側もツール側も“同じルール”でやり取りできるようになります。
メリット2: セキュアに社内データへアクセス
アクセス制御や認可の仕組みを設計に組み込むことで、「AIにどこまで見せるか」をコントロール可能。
“便利さ”と“ガバナンス”を両立できます。
メリット3: 文脈を持ったAI活用が可能に
単なるチャットボットではなく、- 社内ドキュメントを参照し
- 最新のプロジェクト状況を取得し
- 必要に応じて外部ツールを操作する
AIを「質問に答える存在」から
「業務に参加する存在」へ。
その橋渡しをするのがModel Context Protocolです。
実際のMCP活用イメージ
イメージ例1:「社内横断で使えるAI」を安全に実現する
たとえば、社内のクラウドストレージやCRM、プロジェクト管理ツールを
MCP経由でAIと接続します。
経営層がこう尋ねたとします。
「今期、利益率が落ちている部門の共通要因は?」従来であれば、
- 経理にデータ抽出依頼
- 各部門にヒアリング
- 会議で資料確認
MCPを活用した環境では、
- AIが許可された範囲で各システムにアクセス
- 必要なデータを取得
- 横断的に整理・要約
- 仮説ベースの示唆を提示
ポイントは、
AIが直接システムに入り込むのではなく、MCPサーバー経由で制御されること。
つまり、
- アクセス権限を明確に設定できる
- ログを残せる
- 情報漏えいリスクを抑制できる
イメージ例2:「会議前の準備時間」をほぼゼロにする
経営会議の前には、- 数字の取りまとめ
- 進捗確認
- 補足資料の依頼
MCP環境では、
「来週の取締役会向けに、主要KPIの変動要因を整理して」と指示するだけで、
- 財務データ取得
- 部門レポート取得
- 前回議事録参照
- 変動要因の要約
これは単なる資料自動生成ではありません。
複数システムをまたいだ情報統合が可能になる点が本質です。
イメージ例3: 「AIを実験」から「経営基盤」へ
多くの企業では、- Copilotを部門単位で導入
- Geminiを限定的に利用
- PoC止まりのAIプロジェクト
しかしMCPを基盤にすると、
- モデルが変わっても接続構造は維持できる
- 新しいAIが出ても横展開が容易
- 個別実装の乱立を防げる
AIを“点”ではなく“基盤”として整備できる。
これは経営判断として非常に重要です。
MCPの本質的価値
MCPの価値は、AIを賢くすることではありません。- 情報アクセスを標準化する
- ガバナンスを保ちながらAIを活用する
- 意思決定スピードを上げる
技術トレンドではなく、
意思決定インフラの再設計。
そこにMCPの戦略的意味があります。
いま動くべき理由
AIは実験段階を超えました。これからは、
- AIを入れている企業
ではなく - AIを“基盤化”している企業
接続構造を後回しにすればするほど、
将来の修正コストは大きくなります。
まずは「自社構造の診断」から
いきなり大規模導入は必要ありません。まず確認すべきは:
- 現在のAI活用は属人化していないか
- 接続方式は標準化されているか
- モデル変更時の再実装コストは把握できているか
- セキュリティ統制は設計に組み込まれているか
投資判断の精度は大きく上がります。
まずは相談してみませんか?
AI導入で、こんな悩みはありませんか?- 部門ごとにAI活用がバラバラで進め方が分からない
- 社内データとの接続やセキュリティに不安がある
- 導入効果を最大化できるか自信が持てない
AI導入やMCPを使った接続構造の整理について、まずはお気軽にご相談ください。
- 「自社のAI活用は属人化していないか」
- 「接続方式や拡張時のリスクはどうか」
経営判断の質は大きく変わります。
お問い合わせいただければ、
専門家が現状の課題や今後の方向性について、
丁寧にアドバイスいたします。
以上、最後までご愛読いただき
ありがとうございました。
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