【Azure OpenAI Service】料金体系を把握して効率的に活用する

2023.08.28
【Azure OpenAI Service】料金体系を把握して効率的に活用する

いつも弊社のブログをご愛読いただき、ありがとうございます。
MS開発部の市川蓮です。

前回ブログ
【ChatGPT】Azure OpenAIとOpenAIの違いについて解説
にてAzure OpenAI Serviceの概要についてご紹介を致しました。

本ブログでは、
Azure OpenAI Serviceを利用するために掛かる費用についてご説明いたします。

本ブログをお読みいただくことで、
Azure OpenAI Serviceを利用するにあたり
どのような費用がかかるのかイメージしていただけるかと思います。

Azure OpenAI Service

Azure OpenAI Serviceについて簡単におさらいしたいと思います。

Azure OpenAI Serviceとは、
Microsoft社が提供するクラウドサービスMicrosoft Azureにて、
オープンソースのAIが利用できるサービスです。

Azure OpenAI Serviceは
OpenAIとMicrosoftが共同で開発したもので、Azure Cognitive Servicesの一部です。

引用:【ChatGPT】Azure OpenAIとOpenAIの違いについて解説

Open AIと違いAzure OpenAI Serviceは、
Microsoft Azureによる高水準のガバナンスやセキュリティで管理できるため、
企業様や自治体様がChatGPTを利用する際にはAzure OpenAI Serviceをお勧めします。

料金

Azure OpenAI Serviceを利用するには、以下のような料金体系です。
東日本リージョンの場合

モデルコンテキストIN
(1,000トークンあたり)
OUT
(1,000トークンあたり)
ChatGPT
(gpt-3.5-turbo)
4K¥0.283¥0.2119
ChatGPT
(gpt-3.5-turbo)
16K¥0.424¥0.566
GPT48K¥4.238¥8.476
GPT432K¥8.476¥16.951

※2023年8月時点での概算となります。
表示されている価格は、すべて日本円表記です。

ChatGPT(gpt-3.5-turbo)とGPT4を比較してわかる通り、何十倍もの差があります。

私の所感としてChatGPT(gpt-3.5-turbo)をベースとして使用し、
限られたユーザーまたは限られた場面においてGPT4を使用するのがベストプラクティスかと思います。

米国中南部リージョンの場合

モデル100画像あたり標準
Dall-E¥282.511

米国中南部リージョンの場合

モデル1000トークン辺り標準
Ada¥0.014126

トークン

GPTにおけるトークンとは、
テキスト構成する最小の単位のことです。

GPTは入力されたトークンを処理して回答を生成します。

トークン数に応じて、メモリ使用量や処理時間に影響を及ぼすため、
適切なトークン数の使用をすることで効率的にGPTを利用することができます。

GPTでのトークンには以下の特徴があります。

入出力でのトークン消費

GPTでは入出力でトークンを消費します。

入力時に消費するトークンはある程度予測はできるものの、
出力時のトークン消費量を推測することは難しいです。

言語依存のトークン消費量

言語によってトークンの消費量が異なります。

例えば日本語は英語よりもトークン数を消費します。
また日本語でも漢字はひらがなよりもトークン数を消費します。

OpenAIのページ上で公開されているTokenizerを使用することで、
そのテキストがどのようにトークン化されるのか、
そのテキストのトークン総数を把握することができます。

トークン 消費を抑える方法

英語の使用

英語で入出力を行うことでトークンの消費を抑えることができます。

事前に入力したいものを翻訳ツールを使用して英語に変換したのち、
GPTに入力することでトークンを節約することができます。

入力文の簡潔化

入力文(質問文)を簡潔にすることでトークンの消費を抑えることができます。

入力文を簡潔にすることでGPTからの出力文の精度を高めることも期待できます。

出力文の制限

出力文に制限を設けることでトークンの消費を抑えることができます。

例えば入力文に、

  • 箇条書きで(出力方法指定)
  • ○○字程度で(出力字数指定)
  • ~の概要に関して(出力範囲指定)
と記載することでトークンを節約することができたり、
自分が期待していた出力が行われる確率を高めたりすることができます。

まとめ

いかがだったでしょうか。

本ブログではAzure OpenAI Serviceを利用するにあたっての料金体系のご説明、
およびそれに関係するトークン、そしてトークン数の節約方法についてご紹介致しました。

これらの情報がAzure OpenAI Serviceを利用検討されている方のお役に立てていれば幸いです。

弊社では
Azure OpenAIを利用したセキュアな社内利用向けChatGPT
を製品として提供しています。

こちらも併せてご一読いただけたら幸いです。
【BizCopilot Powered By ChatGPT】Azure OpenAI 社内利用 ChatGPT

ここまでお付き合いいただき、誠にありがとうございました。

以上、最後までご愛読いただき
ありがとうございました。

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