【Azure OpenAI Service】利用開始のための申請まとめ

いつも弊社のブログをご愛読いただき、ありがとうございます。
MS開発部の市川蓮です。
前回ブログ
【ChatGPT】Azure OpenAIとOpenAIの違いについて解説
にてAzure OpenAI Serviceのご紹介を致しました。
本ブログでは、
実際にAzure OpenAI Serviceを利用するための必須手順および、
弊社が推奨する申請事項についてご説明したいと思います。
Azure OpenAI Service
Azure OpenAI Serviceについて簡単におさらいしたいと思います。
Azure OpenAI Serviceとは、
Microsoft社が提供するクラウドサービスMicrosoft Azureにて、
オープンソースのAIが利用できるサービスです。Azure OpenAI Serviceは
OpenAIとMicrosoftが共同で開発したもので、Azure Cognitive Servicesの一部です。
Open AIと違いAzure OpenAI Serviceは、
Microsoft Azureによる高水準のガバナンスやセキュリティで管理できるため、
企業様や自治体様がChatGPTを利用する際にはAzure OpenAI Serviceをお勧めします。
Azure OpenAI Serviceの利用方法
早速ですがAzure OpenAI Serviceを利用する手順をご説明いたします。
Azure OpenAI Serviceを利用するには以下の手順に沿って作業を行います。
必須手順
- Azureサブスクリプションを契約
- Azure OpenAI Serviceへのアクセス申請
- リソースの作成
- モデルのデプロイ
弊社推奨手順
- GPT-4の利用申請
- オプトアウトの申請
その他申請
- ユースケースの追加
- クォータの引き上げ
- リソース作成数増加
必須手順
Azureサブスクリプションを契約
まずはじめにAzureサブスクリプションを契約して、
AzureポータルにアクセスするためのAzureアカウントを作成する必要があります。
※各企業・自治体様によってMicrosoftとの契約内容次第でサブスクリプションの作成方法変わる為、社内でご確認ください。
Microsoft Azureから手順に沿って、Azureアカウントを作成してください。
Azure OpenAI Serviceへのアクセス申請
Azure OpenAI Serviceを利用するには申請が必要です。
申請フォーム「Request Access to Azure OpenAI Service」
を送信することでAzure OpenAI Serviceが利用可能になります。
※作成したAzureのサブスクリプションIDが必要です。
申請後、Microsoftからの承認メールが来るまで、
時間が掛かる場合があるのでお早目に申請ください。
※メールアドレスは企業のメールアドレスのみ利用可能です。
リソースの作成
本ブログでは公式ドキュメントを参考に、
Azure portalの作成エクスペリエンスについて説明いたします。
1.Azure OpenAI Service作成ページを開きます。
2.項目は以下に沿って入力してください。
- サブスクリプション 作成したサブスクリプション
- リソースグループ OpenAIリソースを含むAzureリソースグループ
- リージョン インスタンスの場所
- 名前 任意の名前
- 価格レベル ※2023年8月現在、サービスを使用できる価格レベルは1つのみ
2023年8月現在、東日本リージョンが追加されております。
モデルのデプロイ
1.Azure OpenAI Studioにサインインします。
2.使用するサブスクリプションとAzure OpneAIリソースを選択する。
3.新しいデプロイを作成する。
詳細は公式ドキュメント
Azure OpenAI を使用してリソースを作成し、モデルをデプロイする
でご確認ください。
弊社推奨手順
GPT-4の利用申請
GPT-4を利用する場合は別途申請が必要です。
申請フォーム「Azure OpenAI GPT-4 Waitlist」
を送信することでGPT-4が利用可能になります。
申請後、Microsoftからの承認メールが来るまで、
時間が掛かる場合があるのでお早目に申請ください。
オプトアウトの申請
デフォルトではMicrosoftが定める責任あるAIの原則に従って、
倫理的&社会的に問題があると考えられる利用を防止するために、
プロンプトやレスポンスなどは30日間保管され、
人間によるレビューが行われる場合があります。
オプトアウト申請が通れば、
利用した際のデータが保管されたり見られたりすることなくAzure OpenAI Serviceを利用することができます。
申請フォーム「Azure OpenAI Limited Access Review」
を送信することでオプトアウト申請を要求することができます。
その他申請
ユースケースの追加
利用開始申請時に選択したユースケースとは別に、ユースケースを追加したい場合は申請が必要です。
申請フォーム「Azure OpenAI Additional Use Case Form」
を送信することでユースケースの追加申請を要求することができます。
クォータの引き上げ
Azure OpenAIには適用されるクォータによる制限
(モデルごとの1分あたりの要求数、モデルごとの1分あたりのトークン数、モデルデプロイの最大数など)があります。
この引き上げを希望する場合には申請が必要です。
申請フォーム「Azure OpenAI Service: Request for Quota Increase」
を送信することでクォータの引き上げ申請を要求することができます。
リソース作成数増加
Azure OpenAIには各リージョンに対しリソースの作成数に制限があります。
この制限を引き上げたい場合は申請が必要です。
申請フォーム「Azure OpenAI Service: Request for Resource Increase」
を送信することでリソース作成数の追加申請を要求することができます。
まとめ
本ブログではAzure OpenAI Serviceを使用するための
事前準備、および弊社が推奨するサービスの申請方法についてご紹介致しました。
弊社では
Azure OpenAIを利用したセキュアな社内利用向けChatGPT
を製品として提供しています。
こちらも併せてご一読いただけたら幸いです。
【BizCopilot Powered By ChatGPT】Azure OpenAI 社内利用 ChatGPT
ここまでお付き合いいただき、誠にありがとうございました。
以上、最後までご愛読いただき
ありがとうございました。
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