【Azure】監査ログ分析~セキュリティ対策やガバナンスの実現~

2023.09.29
【Azure】監査ログ分析~セキュリティ対策やガバナンスの実現~

いつも弊社のブログをご愛読いただき、ありがとうございます。
MS開発部の市川蓮です。

前回のブログでは、SharePointの監査ログTeamsの監査ログについてご紹介致しました。
本ブログではAzureの監査ログについてご紹介致します。

Azureログを活用することは、ビジネスの成功に欠かせません。

Azure監査ログは、Azure上で発生するさまざまなアクティビティの記録を指します。

これには、仮想マシンの起動や停止、
ネットワークのセキュリティグループの変更、リソースの作成や削除などが含まれます。

Azure監査ログは、Azureのセキュリティとコンプライアンスに重要な役割を果たし、
セキュリティインシデントの追跡やコンプライアンス要件の達成に役立ちます。

本記事ではAzureのログを分析するメリットおよび
実際に分析するための方法についての簡単なご紹介をさせていただきます。

最後までお付き合いいただければ幸いです。

また補足ではありますが、
弊社ではMicrosoft 365のアクセスログおよび監査ログを収集し、
分析するサービス「BizLog」の提供を開始しました。

BizLogは、Microsoft 365の標準機能と比較して、
ログの保存期間の制限がなく、より細かい単位での高度な分析が可能です。
組織内のログを活用することで、最適な情報発信や共有の仕組みを作成することができます。

詳細については、以下のページをご確認ください。
BizLogサービスページ:
https://deepcom.co.jp/bizlog/
BizLog PRTIMES:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000078236.html

Azureログ分析のメリット

Azure監査ログから取得可能な情報

Azure監査ログ分析は、
エンタープライズ環境におけるセキュリティとコンプライアンスの向上に大きく役立ちます。
以下に、Azure監査ログ分析によって得られる主な情報を紹介します。

セキュリティインシデントの検知

Azure監査ログ分析によって、
不審なアクティビティやサイバー攻撃の兆候を早期に検出することができます。
たとえば、ログイン試行の失敗や異常なデータアクセスの試行が監査ログに記録されるため、
これらの情報を分析することで、
セキュリティインシデントの発生や不正アクセスの試みを迅速に特定することが可能です。

コンプライアンス要件の達成

多くの業界や規制には、セキュリティやプライバシーの要件があります。
Azure監査ログ分析は、これらの要件に対応するための有用な情報を提供します。
分析によって、特定のアクションやアクセスパターンの詳細なレポートを作成することができ、
監査や報告のプロセスを効率化し、コンプライアンス要件への適合性を確保することができます。

リソース管理の最適化

Azure監査ログ分析によって、
リソースの利用状況やトラフィックパターンを把握することができます。
これにより、無駄なリソースの使用やアクセスの過度な負荷を特定し,
最適化のための改善策を見つけることができます。
また、運用上の問題やボトルネックを識別し、
システムのパフォーマンスを向上させるための手掛かりも得ることができます。

Azure監査ログ分析は、
セキュリティとコンプライアンスの向上だけでなく、
リソースの最適化やパフォーマンス向上にも寄与します。

適切な監査ログ分析の実施により、企業の安全性と効率性を高めることができます。

Azure監査ログを分析する

Azure監査ログを活用することで、以下の具体的なメリットを享受することができます。

セキュリティインシデントの早期発見と対応

監査ログ分析によって、
不審なアクティビティやセキュリティインシデントの兆候を迅速に検出することができます。
ログイン試行の失敗、アクセスの異常なパターンなどが監査ログに記録されるため、
これらの情報を分析することで、セキュリティリスクに対する迅速な対応が可能となります。

コンプライアンス要件への適合

様々な業界や規制には、セキュリティやプライバシーに関する要件があります。
Azure監査ログ分析を活用することで、
これらの要件を満たす情報を収集し、監査や報告のプロセスを簡素化することができます。
特定のアクションやアクセスパターンの詳細なレポートを作成することで、
コンプライアンス要件への適合性を追跡・管理することが可能です。

リソースの最適化と効率化

監査ログ分析は、
リソースの利用状況とトラフィックパターンを把握するための重要な手段です。
これにより、無駄なリソースの使用やアクセスの過負荷を特定し、
最適な改善策を見つけることができます。
また、運用上の問題やネットワークのボトルネックを特定し、
システムのパフォーマンスを向上させるための洞察を得ることもできます。

Azure監査ログ分析の活用によって、セキュリティの向上、
コンプライアンスの確保、リソースの最適化と効率化を実現することができます。

重要な情報を素早く把握し、
効果的な対策を講じるために、Azure監査ログの活用をおすすめします。

Azureログ分析方法

Azure監査ログ設定方法

Azure監査ログを効果的に分析するためには、以下の手順に従って有効化と設定を行う必要があります。

監査ログの有効化

まず、Azureポータルにログインし、対象のAzureサブスクリプションを選択します。
次に、「監査ログ」セクションに移動し、監査ログの有効化を選択します。
このステップによって、監査ログが自動的に有効化されます。

セキュリティポリシーの設定

監査ログの有効化後、セキュリティポリシーをカスタマイズすることができます。
設定できるポリシーには、
記録する特定のイベントやアクション、保持する期間などが含まれます。
ポリシーを自分のニーズに適合させるために、適切な設定を行いましょう。

Azure監査ログの有効化と設定により、重要な情報を把握し、
セキュリティやコンプライアンスのニーズに適した対策を講じることができます。

適切な手順に従って監査ログの分析を行い、
Azure環境のセキュリティとパフォーマンスの向上を促進しましょう。

詳細は公式サイトをご確認ください。

Azure監査ログ分析ツール

Azure監査ログの分析は、セキュリティやコンプライアンスの観点から重要です。
以下に、Azure監査ログの分析に役立つツールや手法を紹介します。

Azure Monitor

Azure Monitorは、Azureの監視と分析を支援する統合ツールです。
Azure監査ログを監視し、
セキュリティイベントや不正なアクティビティをリアルタイムで検知することができます。
また、カスタムのログクエリやアラートルールを設定することも可能です。

Azure Sentinel

Azure Sentinelは、
クラウドネイティブなセキュリティ情報とイベント管理(SIEM)ソリューションです。
Azure監査ログの分析において、高度な検出、レポート、インシデントの調査をサポートします。
機械学習と自動化機能を組み合わせ、
異常なアクティビティやサイバー攻撃を検出することができます。

ログクエリ

Azure監査ログは、KQL(Kusto Query Language)を使用してクエリすることができます。
KQLは、強力なクエリ言語であり、高度な抽出や可視化を可能にします。
ログの特定のフィールドや時間範囲、
特定のイベントなどの条件を指定してクエリを作成して、必要な情報を絞り込むことができます。

ダッシュボードと可視化

AzureポータルやPower BIなどのツールを使用して、
監査ログデータをダッシュボード上に可視化することができます。
インシデントの傾向や
パフォーマンスの問題を把握しやすくし、データを使った意思決定を支援します。

これらのツールと手法を駆使して、Azure監査ログの分析を行うことで、
セキュリティやコンプライアンスの問題を早期に発見し、適切な対策を講じることができます。
組織のデータとシステムのセキュリティを強化するために、これらのツールを活用してください。

まとめ

いかがだったでしょうか。

本ブログでは
Azureログを分析をするメリットおよび分析方法についてご紹介致しました。

Azureログを活用することで、
生産性の向上やセキュリティの強化などの効果を見込めます

しかしながら既存機能では詳細なログ分析が難しかったり高度な知識が必要であったりします。

そこで弊社ではBizLogといった
Microsoft Cloudログ分析ソリューション
の提供を開始いたしました。
詳細なログを視認性の高いデザインでログを分析することができます。
(SharePointのサイト/ページ/リスト/ドキュメント単位で分析できるなど)

こちらも併せてご一読いただけたら幸いです。
【BizLog】Microsoft Cloudログ分析ソリューション サービスページ
【BizLog】Microsoft Cloudログ分析ソリューション 資料ダウンロードページ

ここまでお付き合いいただき、誠にありがとうございました。

以上、最後までご愛読いただき
ありがとうございました。

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