(新登場) Sora 2 が Azure AI Foundry で利用可能に!
こんにちは、MS開発部の渋谷です。
生成AIの進化はとどまるところを知りません。企業や開発者にとって、より自然で高精度な動画生成を、どれだけ簡単に実現できるか?という課題は、今や競争力を左右する重要なテーマとなっています。
従来、動画生成モデルの活用には大規模な計算リソースや複雑な環境構築が必要で、PoCや本番導入までに多くの時間とコストがかかっていました。これが、俊敏な開発や新しい体験の創出を阻む大きな壁となっていたのです。
この課題を解決するために登場したのが、Sora 2 on Azure AI Foundryです。
Sora 2は、テキストから高品質な動画を生成できる最新のAIモデルであり、Azure AI Foundryを通じてクラウド上で簡単に利用可能になりました。これにより、開発者は複雑なインフラ管理から解放され、数クリックで動画生成のPoCやアプリケーション統合を実現できます。
本記事では、Sora 2の特長やAzure AI Foundryでの利用メリット、そして実際の活用シナリオについて詳しく解説します。
Azure AI Foundryとは?
Azure AI Foundryは、Microsoftが提供するエンタープライズ向けAI開発・運用プラットフォームです。開発者や企業は、最新のAIモデルを安全かつスケーラブルに利用し、アプリケーションやサービスに統合することができます。
その最大の特長は、モデルの選択からデプロイ、運用までを一元管理できることです。Azure AI Foundryを活用することで、以下のようなメリットが得られます。
- 豊富なモデルカタログ:OpenAIモデルやSora 2など、最新の生成AIモデルをすぐに利用可能。
- セキュリティとガバナンス:企業レベルの認証、アクセス制御、データ保護を標準搭載。
- スケーラビリティ:Azureのクラウド基盤を活用し、PoCから本番運用まで柔軟に対応。
- 統合性:APIやSDKを通じて、既存のアプリケーションやワークフローに簡単に組み込み可能。
これにより、AIの導入に伴う複雑なインフラ構築や運用負荷を大幅に軽減し、ビジネス価値の創出に集中できる環境を提供します。
Sora 2の特長
Sora 2は、テキストから高品質な動画を生成できる最新の生成AIモデルです。従来のモデルと比較して、精度・速度・柔軟性の面で大幅な進化を遂げています。主な特長は以下の通りです。
- 圧倒的な動画品質:自然な動きと高解像度を実現し、プロフェッショナルな映像制作にも対応可能。
- 高速な生成プロセス:最適化されたアーキテクチャにより、従来より短時間で動画を生成。
- 多様な入力形式:テキストプロンプトに加え、画像やシーン設定を組み合わせた高度な生成が可能。
- 柔軟なカスタマイズ:動画の長さ、スタイル、アスペクト比などを細かく指定でき、ユースケースに応じた最適な出力を実現。
- Azure統合による信頼性:Azure AI Foundryを通じて、セキュアでスケーラブルな環境で利用可能。
Sora 2をAzure AI Foundryから利用することで、開発者や企業は企業用途でのコンプライアンスに対応し、安全にアプリケーション開発を進めることができます。マーケティング動画、教育コンテンツ、製品デモなど、幅広いシナリオでの活用が期待できます。
実際に試してみた
Sora 2 on Azure AI Foundryを実際に試してみます。
※本記事作成時点ではSora 2をデプロイするために申請が必要です。申請フォームから申込みをし、承認が下りるとデプロイできるようになります。
AzureポータルでAzure AI Foundryをデプロイします。デプロイ後「Azure AI Foundry ポータルに移動」をクリックします。
「モデルカタログ」メニューからSora 2の「Check out model」を選択します。
「このモデルを使用する」から内容を確認し「接続とデプロイ」します。
「プレイグラウンドで開く」をクリックします。
画面下部にあるボックス内に作成をしたい動画のイメージを入力し「生成」をクリックします。
しばらくすると生成された動画を確認できます。
さいごに
今回はSora 2 on Azure AI Foundryを紹介しました。
Azureの堅牢でセキュアな基盤上で提供されるモデルを活用することで法人用途でも安心して利用できますね。
最新情報は公式ドキュメントをご参照ください。
皆様の業務に少しでもお役に立つ情報をお届けできていれば幸いです。
以上、最後までご愛読いただき
ありがとうございました。
お問い合わせは、
以下のフォームへご連絡ください。




